２０１３年春になり、最高のゴルフシーズンを迎えました。
トーナメントも始まり、熱戦が繰り広げられています。
ゴルフ会員権業界では昨年より騒がれている太平洋クラブも大詰めを迎えつつあります。
会社更生法が粛々と進められている太平洋クラブの状況と法的整理について話てみました。

渡辺：太平洋クラブの民事再生申請、その後の再生計画案の否決、そして会社更生法への申立てとスゴイことになったね。
高橋：４月終りにはスポンサー候補も絞られ、秋には決議が行われる予定。いよいよだな。
佐智子：ほんとにビックリした、あの太平洋クラブだものね。
子安：あの太平洋クラブですからね。
佐智子：なんで毎回、私の言ったことをマネすんのよ！
子安：えっ？！
佐智子：腹立つぅぅっ。



京子：会員も２万人だっけ？
渡辺：預託金のある会員が約１万４０００人、預託金のない名義書換できない会員が約７０００人かな。
小林：そんなにたくさんの会員が・・・、一般的なゴルフ場の１０倍以上の人数だね。
子安：大変なことですよね。
佐智子：腹立つぅぅっ。



子安：会社更生法へと進んで行くにも、債権者（会員）の賛否が必要となり、民事再生法の決議の時みたいに票取合戦になるのですかね。
高橋：それはないだろう。スポンサー候補をマルハンとした場合、会員側（新・太平洋クラブ創る会）から大きな支持を得ているようだから大丈夫だろう。それに会社更生法が否決されたら次は破産となるから、会員もある程度の内容だったら賛成するしかないだろうしな。
渡辺：スポンサー候補のマルハンは、ＰＧＭの平和に続いてパチンコ業界からだね。
子安：業界最大手の会社、サービス業としてのノウハウや実績は高いみたいですね。
佐智子：「新・太平洋クラブを創る会」から送られた冊子を見ると、今後より一層素晴らしい太平洋クラブになる姿が期待できるものだったわ。小林：マルハンで決まったわけじゃないよね？
渡辺：まだスポンサー候補として３社が絞り込まれている状態、４月１日に二次入札が行われ、その後入札参加者によるプレゼンテーションがあり、４月２２日に二次入札の結果通知、４月３０日にスポンサー基本契約締結され、秋に債権者集会が開催され決議となる。



高橋：でもマルハンも太平洋クラブ（太平洋ＨＤ）の債権を購入して大口債権者（５０％以上）になり、マルハンが流れを掴んだ状況になった。あとは更生計画案がイイ案になってほしいにゃぁ。
全員：”にゃぁ”？！（ドッ笑）





子安：それにしてもゴルフ場も法的申請により、債権が免除され負債がなくなり引き続き経営できるなんてズルイですよね。
佐智子：ちょっとぉ、マサさんがせっかく面白いこと言って盛り上がっているのに、なに一人で先に行っているのよぉ！イヤラシィ。
渡辺：まあまあ。ヤッちゃん言うねぇ。でもほんとそのとおりだと思う。
佐智子：募集時に集めたお金は、ゴルフ場造りに使ったり、その他の投資に使ったりと全部無くなっちゃったのよねぇ。当時は預託金返還請求なんて予想もしなかったのね。すべてゴルフ場ではないけど、バブルの頃のゴルフ場はそんな感じが多いよね。





小林：大金を支払った会員は、泣くに泣けない話だね。
京子：だからヒドイ経営をしていたゴルフ場は、経営陣が残れる民事再生ではなく会社更生法や破産宣告など申立てられちゃうのね。
渡辺：そうっ！知ってるねぇ、京子さん。
佐智子：いずれにせよ、会員だけが悲しい思いをするのね。
子安：高額の預託金が、数万円もしくはプレー権（０円）になってしまう。とても悲しい話です。
渡辺：現実は、そうなんだよね。でも、もっとヒドイのが法的整理をする前に資産を別会社などに移して負債だけを残して倒産、債権者には一切お金が戻らないパターン。

バブル崩壊によりゴルフ場も苦しくなった

高橋：そうだな、今回の太平洋クラブなんかは、そのパターンで問題になっているな。
渡辺：太平洋クラブだけではないみたいですけどね。でも資産を別会社へ移すズルのパターン、「詐害行為」として最高裁で判決された裁判があったみたい。
『債務を持つ会社Ａが、資産だけを会社Ｂに移し、会社Ａは資産が無いと債権者へ返済しなかった』
これが会社法においては許されていたみたいなんだよね、でも今後この会社法の改正も検討されているみたい。たしか・・・
子安：それはいけませんよね。
佐智子：今後、ゴルフ場の法的整理において影響が出てくるかもしれないわね。

高橋：そうだな。でもそんな小細工するなんておかしな話で、あってはいけないこと、キッチリやってもらいたいよにゃぁ。
全員：”にゃぁ”？！（ドッ笑）